スポンサードリンク




2013年02月02日

【書評】『大富豪インド人のビリオネア思考 〜富と幸福を約束する「ジュガール」』(サチン・チョドリー 著 フォレスト出版)

2013-02-02_1323.png
サチン・チョードリー『印僑大富豪の教え“ジュガール”』


大富豪インド人のビリオネア思考


著者のサチン・チョドリー氏は、日本企業のインドでの事業展開をサポートし、事業開発、マーケティング、M&Aなどを支援する事業などを行っている事業家です。

その以外にも、経営コンサルタント、IT企業など複数の会社を経営する他、大学でも教鞭をとるなど、日本とインドを橋渡しする、今注目を集めている経営者です。

日本とのつながりは、幼少期に来日し、バブル期の東京で過ごす経験までさかのぼります。

23歳で再来日して、日本の会社に就職し、営業職に就きますが成績は鳴かず飛ばず。

たまたま、インドに帰国した際に、「ジュガール」の本質に触れ、日本での生活に「ジュガール」を取り入れたことから、生活は変化し始めます。

やがて、仕事でも営業成績が、全国でトップとなり、やがて独立。

事業を行う傍らで、「ジュガール」の伝道師として活躍されています。

サチン・チョドリー氏の教えを受けて、成功を収める起業家も出てきています。

「おもてなしコンシェルジュ」として、ホテルのイベント企画、コンサルタントなどとして事業を展開する黒岩友美氏、

サンチ・チョドリー氏をメンターと公言し、情報商材の販売などで、他を寄せ付けない強さを誇り、大躍進を続ける与沢翼氏、

といった門下生も輩出しています。

本書でも、お二人のエピソードとともに成功の秘密が明かされていて、興味深く読みました。

本書は、日本で初めての「ジュガール」の解説書だそうです。

さて、この「ジュガール」とは何なのか。

「問題解決ソリューション」?、「成功を得るための叡智が凝縮」?などと形容されていますが、ピンときません。

著者も、この質問を多く受けるといいますが、日本語には「ジュガール」に当てはまる言葉が見つからないといいます。

それは、日本人が昔から大切にしている価値観の「仁」「徳」「義」「侠」といった語を外国人に説明するようなもののようです。

一言で言い表せない代わりに、7つのキーワードをあげ、「ジュガール」を解説しています。

1. 少ない力で多くのものを得る

2. 自分の枠を超えた発想で考え、行動する

3. やわらか頭で考えてピンチをチャンスにする

4. シンプルに考える

5. 決してあきらめない

6. 自分を抑えつけない

7. セルフ・エフィカシー(自己効力感)を大事に育てていく

一つひとつの説明はよく分かります。ただ、それがまとめて「ジュガール」だ、となると、何となくつかみ所が無くなる印象です。

しかし、その中でも、7番目のセルフ・エフィカシーという言葉は、重要に感じました。

自己効力感などと言うと、難しい感じがしますが、ようするに「自分ならできる」という感覚。

これが、「ジュガール」において、とても大切だそうです。

セルフ・エフィカシーを大きくふくらますことで、潜在能力がどんどん引き出されてくるといいます。

続いて、「ジュガール」を仕事に生かす秘訣が紹介されています。

次の3つの要素が、成功を得るための欠かせない条件だといいます。

1. 販売力(アピール力)をつけて、顧客を自分のファンにする

2. 駆け引きのできる会話力と交渉力をつける

3. 即電話、即ビジネスのスピード力をつける

それぞれについて、日本人の常識だと??と思うようなエピソードが紹介されています。
インド的発想、「ジュガール」の思想が、おぼろげながら見えてきます。

中でも、3番目のビジネスのスピードの重要性について、「ラピッド・プロタイピング手法」を例に解説している箇所は興味深い話しです。

時間のかかる研究開発プロセスを行わず、製品開発において、敏速に試作することを目的とする手法で、「ジュガール」をビジネスに生かす、ジュガール・イノベーターの強さを感じます。

近年のビジネスにおいては、絶対的にスピードが重要視されています。

最近読んだ、

マイケル・マスターソン氏の著書、『大富豪の起業術』でも、くり返し述べられていましたし、

http://greenhand.seesaa.net/article/316379211.html

ジェフ・ウォーカー氏の開発した「プロダクトローンチ・フォーミュラ」も、「ラピッド・プロタイピング手法」と共通した部分があります。

http://greenhand.seesaa.net/article/317045294.html

「ジュガール」的発想の中に、潜在的に先進的手法が眠っていること、これがインドの強みだと感じざるを得ません。

さて、では実際に「ジュガール」を学び、あらゆる場面や瞬間で使いこなすためにはどうしたらいいのか。

トレーニング方法が4つのステップで紹介されています。

1. ジュガールを強く意識する

これはメンタルトレーニングに近いといいます。

2. ポジティブ・パラダイムに入る

ものごとをポジティブにとらえることを習慣化すること。

3. キーワード・マネジメントを習慣にする

自分が打ち出すべきキーワードを知り、相手のキーワードをとらえ、かゆいところに手が届く感覚でキーワードを管理する。

このキーワードは、まさに可能性の扉を開くキーとなる重要な要素だそうです。

「ジュガール」を生かすには、自分ひとりで何もかもできるわけではなく、周りの人やチャンスの力を借りて、いい流れに乗せることが大切です。

印象的な言葉がありましたので、抜粋します。

「まず自分自身を"うまくいい流れ"に乗せて、周りの人をその流れに引き寄せるようにしてください。・・・(中略)・・・しばらくは、その"いい流れ"を太くしていくことに力を注ぎ込むようにしてください。すると、あなたが"いい流れ"をつくっていることに関心を寄せてくれる人が必ず現れます。」

まさに、私自身が今やるべきことを示された言葉でした。

「ジュガール」日本の復活の鍵になると、著者のサンチ・チョドリー氏は言います。
著者の視点から見た、日本の復活へのヒントは力づけられます。

インド人の価値観や性質と、「ジュガール」の生まれた背景についても触れられています。

そして、欧米諸国で今、「ジュガール」が注目を集めている訳も分析しています。

「ジュガール」が日本人に分かりにくいのは、「勝ち残るソリューション」「苛酷な状況でも闘える知恵を身につける」といった一面を持っていることと無関係ではないようです。

成熟した先進国では、生活インフラが整い、モノがあふれ、情報があふれ、何不自由なく暮らしています。

それに対して、インドは成長著しいとはいえ、すべてが整っているわけではありません。
ある種のハングリーさなしには、「ジュガール」による成功はないようです。

一方で、「ジュガール」は「周りとつながるためのソリューション」だともいいます。

震災以来、日本人が求めているものが、ここにあるということです。

で、結局「ジュガール」って何?ということになりますが、「ジュガール」を学ぶ日本人の経験談の中に、ヒントとなりそうな言葉がありました。

「自分を裏切らない行為をする」それが、「ジュガール」を用いた生き方もうまく言い表しているように思いました。

これまで、アメリカの文化を各国がまねて、世界が発展してきました。

日本も同様です。日本的なもの、が世界で大きく評価されることはありましたが、それは先進国の中での話し。

発展途上にある国の文化、価値観から先進国が学ぼうとしているという例は、この「ジュガール」が初めてのケースではないでしょうか。

それだけに、興味は高まりますし、ぜひもう少し深く学んでみたいと思いました。

インドとビジネスをしている方はもちろん、新たな成功法則、成功へのヒントをお探しの方にもお薦めします。





サチン・チョドリー氏から、直接「ジュガール」の手ほどきを受けられるようです。


サチン・チョードリー『印僑大富豪の教え“ジュガール”』







posted by Ken at 13:36 | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。