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2012年09月23日

【書評】『儲けの9割は「値決め」で決まる!』(西田順生・著 中経出版)

最近、ネットを使った物販に関わる機会があり、価格を決める際にだいぶ苦労した。

その時にたまたま書店で目にして手に取ったのがこの本。

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私は、小売り・物販に関わることがなかったので値決めに関して素人ですが、消費者として値決めを考えたときに、ここまでやってコスト大丈夫なの?と思うことがよくあります。

たとえば、ほとんど買い物をしたことのない楽器店から、毎月封書で届くチラシ、一度だけ買い物をした雑貨店から届く、白黒で何の魅力もない案内ハガキなど。

本書『儲けの9割は「値決め」で決まる!』は、現場改善のコンサルタントを中心として活躍していた著者が、原価管理、値決めが企業内でおろそかにされている現状を目の当たりにしたのをきっかけに、収益改善のコンサルタントへと軸足を移す様が描かれています。

企業内の値決めに関わるエピソードが満載でとても興味深い内容です。

取引先に納める商品を自身の判断で買ってに値下げしてしまう社員、値決めに関わったことがないという管理職、商品が1個売れたらいくら儲かるか知らないという経営者。

ただ素人が読んでも、意外というより、ありそうな話しだなぁという印象なのは身の周りにこんな会社があふれているからでしょうか。

参考になるのは「裏の売価」というところで、スペック、サービス、数量、時間、値引き、現物などの項目ごとに値決めの解説がされています。

エピソードとともに具体的な話しが並んでいて、すぐに実践できそうな例も紹介されています。

特に、時間のところで「リードタイムをお金に換える」という話しがあるのですが、多くの気づきを得ることができました。

また、中小企業などは値引き、実質無料のサービスなどに苦しまされることが多いようですが、本書の中には経営が崖っぷちに立たされた企業が、適正な原価管理と値決めを取り戻し、その上取引先に値上げを認めさせて劇的に収益を改善したエピソードが紹介されています。

デフレが長く続く日本の中で、自社の製品に誇りを持ち、よい製品を世に広めるためには値上げもいとわずに企業活動を推進していく姿勢が、現状を打開する方法になり得るのかなと考えさせられる一冊です。

リアルなB to Bの話しですが、ネットでの物販を考えている方、ネットオークションをされている方などにも参考になると思います。

→Amazonで見る『儲けの9割は「値決め」で決まる!

値決めについてもう少し知りたいと思って手にした、こちらの本も参考になりました。感想を書いていますのでよろしければお読みください。

内容的には同じような点もありますが、米国の例だけに、ダイナミックなマーケティング論が展開されていて多くの気づきを得ました。

おすすめです。

【書評】『世界一ずる賢い価格戦略』(ダン・S・ケネディー/ジェイソン・マーズ著 ダイレクト出版)

http://greenhand.seesaa.net/article/293379012.html


posted by Ken at 07:28 | Comment(0) | 書評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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